●ローリング・ストーンズの全公式レコーディングを年代順に収録!
●明らかになる未発表曲、別バージョン、栄光のヒストリー第2集!
ローリング・ストーンズのレコーディング全音源収録プロジェクトの第2集。
本作では、デビューアルバムの制作を目指し、ボ・ディドリー、リトル・リチャードの前座として英国ツアーを重ねながら、ジャガー&リチャーズとして曲作りに取り組み、他アーティストへの曲提供と伴奏をストーンズが務めることでバンドの力量が飛躍を遂げる時期。大物フィル・スペクターが参加してのスタジオワーク。1963年11月から1964年2月までのストーンズ関連の全録音を徹底網羅した内容だ。
A・オールダムから、オリジナルソングの重要性を説かれ「曲を書き上げるまで出てくるな」と部屋にカンヅメにされたミックとキースが書き上げた曲を、続々と他シンガーに録音させるアンドリュー。ジョージ・ビーンとダグ・ギボンズ、グリーンビーツなどへの提供曲はストーンズがリージェント・スタジオで録音し、多数のデモが残された。
ミックのガイドボーカルが聴ける「That Girl Belongs To Yesterday」はジャガー&リチャーズ初の作曲だ。ジョージ・ビーンの「It Should Be You」はストーンズらしい演奏が面白い。クレオ(のちに大女優となる)の「会ったとたんに一目ぼれ/To Know Him Is To Love Him」はミックたちのやる気のないコーラスがおかしいが、そのB面「There Are But Five Rolling Stones」は、スチュのピアノやキースのロックンロール・ギターが聴ける貴重バージョンだ。
1964年になると遂にファーストアルバム(LP)の制作がスタート。「ルート66」、「ウォーキング・ザ・ドッグ」などカバー曲を次々と録音。難航した「ノット・フェイド・アウェイ」もブライアンが2本のハープを交互に吹く奏法で光が見えたころ、遂に大物フィル・スペクターがジーン・ピットニーを伴ってスタジオに参加。「リトル・バイ・リトル」などを生み出す。大いに盛り上がった共同セッションでは放送禁止用語連発の「アンドリュー・ブルース」(未発表曲)も生まれた。
朝食シリアルのCM曲や、エイドリアン・ポスタやディック&ディー・ディー、ヴァシティ・ベニヤンなどのデモ録音をこなしつつ、デビューアルバムの完成を目指すストーンズ。
プロフェッショナルとして黒人音楽を深化させるストーンズと、「アンドリュー・オールダム・オーケストラ」構想が併走しつつ、創作の激流の真っ只中のストーンズを音で追う充実した内容だ。
ストーンズの歩みを音源解説と共に12頁にわたって記したライナーは、ストーンズ物語としても楽しめる。
Eternal Groovesの”ROCK OFF”シリーズから登場!
【詳細な日本語解説。12頁ブックレット、ライナー1万字】
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