みなごろしらんど…..殺戮、屠殺、狂った人々。不条理だらけのテーマパーク。 猟奇イメージをコンセプトとして、神経を逆撫でする破壊音像を繰り広げるノイズユニット緊縛病棟。
映画音楽のような叙情詩暗黒世界を表現した前作1st、「なまあたたかい惨殺」以上に、より過激になって約2年ぶりの新作。 ノイズユニットと冠してはいるが、ダークなサウンドはそのままに、異様なテクノ感覚で組み込まれた呪術儀式を彷彿とさせる辺境パーカッション、産業ビート、病的に歪んだアンビエントハーシュエレクトロニクス、時折表出する重たい鍵盤、新たに導入した金属質なギターが合わさりサタニックなノイズまみれのインダストリアル・ノイズで洪水の如く押し寄せてくる。2013年に一部でCD-Rのみで販売されたサイケデリック・プログレ・ノイズ作「殺さないであげたのに」での音楽性を継承し、ソリッド、タイトに進化させたヤバすぎるアルバムである。作者MERRYSUNのカオスすぎるイメージを具現化したアートワークは、前作に引き続き、ゴシックカルチャー誌、切腹寄稿誌で装丁を務めた目玉堂によるもの。